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シリア当局、メッゼ空港襲撃に関与した武装勢力を摘発

内務省は声明で、「攻撃に使われた兵器や発射装置、複数のドローンの出所を確認したところ、レバノンのシーア派武装組織ヒズボラにたどりついた」と述べた。
シリア、首都ダマスカス郊外(AP通信)

シリア政府は2月1日、首都ダマスカス郊外にあるメッゼ軍事空港を標的とする一連の攻撃に関与したとして、武装勢力のメンバー全員を拘束したと発表した。内務省は声明で、「攻撃に使われた兵器や発射装置、複数のドローンの出所を確認したところ、レバノンのシーア派武装組織ヒズボラにたどりついた」と述べた。

それによると、治安部隊はメッゼ地区と軍用空港周辺で複数回行われたロケット弾やドローンを用いた攻撃について、長期間にわたる監視と追跡を実施。その結果、複数の発射地点とみられる場所を特定し、捜査を進めたという。作戦の過程で軍や情報機関が合同で実施した襲撃により容疑者たちを拘束し、攻撃に使われたドローンや関連機器を押収した。

当局は拘束したグループが「外国勢力」とつながりを持っていたと説明し、ドローンやロケット発射装置などの多くがレバノンのヒズボラから供給されたとする調査結果を明らかにした。ヒズボラはかつてシリアで長年内戦に関与し、2011年以降はアサド前政権とともに戦闘を行っていた。

一方、ヒズボラ側はこれらの主張を否定。シリア国内での活動やシリアのグループとの関係を否定する声明を出している。ヒズボラはこれまで、地域内の安定とシリアの安全保障を重視するとし、シリア側からの告発について「事実無根」であると反論してきた。

シリア内務省は声明の中で、拘束された容疑者が今後さらなる攻撃を計画していた可能性があるとし、押収したドローンやその他装備はテロに用いられる可能性があったとしている。また、拘束者たちは対テロ部門に送られ、法的処理が進められる見込みだという。

この発表は中東情勢が緊迫する中での出来事であり、シリア暫定政権が内外の脅威に対して警戒を強めていることを示している。メッゼ空港周辺では過去数か月にわたり数回の小規模な攻撃が発生し、地元の監視団体によると、モスクや住宅近くにロケット弾が落下したケースもあったが、重大な人的被害には至っていないという。

暫定政権によるこれらの措置は、国の治安強化と外国勢力の影響排除を図る動きの一環とみられる。内戦後の混乱から立ち直りを目指すシリア国内で、治安維持の課題と周辺諸国との関係が今後どのように展開していくか、地域全体の外交・軍事情勢に影響を与える可能性がある。

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