◎フーシ派は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、紅海やアデン湾などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
イエメン沖の紅海を航行していた商船が親イラン武装組織フーシ派の標的になった。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)が17日、明らかにした。
それによると、紅海とアデン湾を結ぶ海峡の近くを航行していた商船から、「ミサイルが船のすぐ近くで飛散した」と通報が入ったという。
現場はイエメンの港湾都市モカの西方約48キロ地点。
UKMTOは声明で、「商船本体と乗組員は無事であり、次の寄港地に向かっている」と明らかにした。
フーシ派は犯行声明を出していない。同組織は攻撃から声明を出すまでに数時間から数日かかることもある。
イランと同盟を結ぶフーシ派は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、紅海やアデン湾などの船舶に対して100回以上ミサイルやドローン攻撃を行ってきた。
フーシ派はイスラエル軍の侵攻に直面するパレスチナ人への支援と連帯を示すためと主張しているが、戦争とは明らかに関係のない船舶も攻撃している。
フーシ派は90隻以上の船舶を標的にし、1隻を拿捕、2隻を沈没させ、船員4人を殺害した。その他のミサイルやドローンは米軍主導の連合軍に迎撃されるか、目標に届かなかった。
フーシ派は17日、イスラエル領内にドローン攻撃を仕掛け、多くの軍事目標やその他目標への攻撃を成功させたと主張した。死傷者の情報はない。