シリア・ダマスカス郊外の教会で自爆テロ、20人死亡=報道
犯行声明を出した組織は確認されていないが、イスラム国(ISIS)系組織に疑惑の目が向けられている。
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シリア・ダマスカス郊外の教会で自爆テロが発生し、少なくとも20人が死亡、大勢が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が22日に報じた。
それによると、テロリストは日曜礼拝で混雑する教会に入り、自爆したという。
イギリスのNGOシリア人権監視団は声明で、「犠牲者は30人に上る」と報告。SANAは子供を含む少なくとも20人が死亡したと報じている。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、イスラム国(ISIS)系組織に疑惑の目が向けられている。
このような自爆テロがダマスカスで発生したのは数年ぶり。昨年末にアサド政権が崩壊して以来初である。
EUは先月末、アサド政権時代に科した対シリア経済制裁を解除。米財務省も暫定政府・中央銀行・国有企業との取引を許可する命令を発行した。
これによりアサド政権時代に科された制裁は緩和され、シリアへの投資が可能になった。
シャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)暫定大統領が復興に向けた取り組みを進める中、この自爆テロで過激派が国内に潜伏していることが明らかになった。
ソーシャルメディアで共有された動画には血だらけの負傷者を搬送する救助隊の姿が映っていた。
SANAは目撃者の話しとして、「テロリストは教会内で発砲した後、着用していた爆弾ベストを起爆した」と伝えている。