▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午前の時点で4万8388人、負傷者は11万1803人となっている。
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イスラエル政府は2日、パレスチナ・ガザ地区へのすべての物資搬入を停止すると発表した。
首相府はこの決定について、停戦延長を求める米国の提案をハマスが受け入れなければ、さらなる結果がもたらされると警告した。
援助物資の搬入が完全に停止されたかどうかは分からない。
停戦第1段階は3月1日に期限切れとなり、第2段階に移行したように見える。
ハマスは1日、停戦第1段階を延長するというイスラエルの発表に不満を表明し、第2段階の交渉は全く進展していないと批判していた。
イスラエル政府は停戦第1段階をラマダンと過ぎ越しの祭り、4月20日まで延長するという米国の提案を支持すると表明した。この提案はトランプ政権の中東特使ウィトコフ(Steve Witkoff)特使によるものだという。
イスラエル首相府によると、この提案ではハマスが最初の日に人質の半分を解放し、残りの人質は恒久的な停戦について合意に達したときに解放するとしている。
ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。
イスラエルとハマスの仲介を1年以上続けてきた米国、エジプト、カタールはまだコメントを出していない。
ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。
多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、屋外やテントでの避難生活を余儀なくされている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午前の時点で4万8388人、負傷者は11万1803人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。