◎イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は開戦からまもなく1カ月を迎える。
南アフリカ外務省は6日、駐イスラエル大使を召還し、パレスチナ・ガザ地区への攻撃を「大量虐殺」と糾弾した。
同外務省は声明で、「駐南ア・イスラエル大使による最近の発言は断じて容認できず、行動を起こす用意がある」と表明したが、発言の詳細には言及しなかった。
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は開戦からまもなく1カ月を迎える。イスラエル側では少なくとも1400人、パレスチナ側では1万人以上が死亡したとされる。
パレスチナ側の被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も経っていない。
南ア外務省は声明の中で、「イスラエル政府の大量虐殺に反対する市民を中傷する駐南ア・イスラエル大使の発言は断じて容認できず、それに対処するため、外交ルートを通じて適切な措置を取るよう関係当局に命じた」と述べている。
また同省は「イスラエル大使の立場を保障できなくなる恐れがある」と警告。場合によっては国交断絶もあり得ると示唆した。
最大都市ヨハネスブルグの米国領事館、プレトリアとケープタウンのイスラエル大使館周辺では親パレスチナ派が抗議デモを続けており、中央政府にイスラエル大使の国外追放を求めている。