◎ガザの保健当局によると、ICJによる決定後もイスラエル軍の攻撃は一向に止まず、この数日で数百人が死亡。直近24時間では少なくとも150人が亡くなった。
2024年1月7日/パレスチナ・ガザ地区南部の病院(Getty Images)

南アフリカのパンドール(Naledi Pandor)外相は1月31日、国際司法裁判所(ICJ)が示したイスラエル・ガザ紛争をめぐる決定について、「全ての国はイスラエルの軍事行動への資金提供を停止する義務を負っている」という見解を示した。

またパンドール氏はイスラエル軍がこの決定を無視し、わずか数日でガザ地区の市民数百人を殺害したと非難した。

さらに、同国が国際刑事裁判所(ICC)に提訴した別の裁判についても言及。「ICCがネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の逮捕状を発行しないことに憤りを覚える」と述べた。

ICJはイスラエルによるガザ攻撃を非難する予備的判決を下し、イスラエルに対し、同地域におけるジェノサイド(大量虐殺)を防ぐために全力を尽くすよう命じたが、停戦には至らなかった。

またICJはイスラエルに対し、ガザへの人道支援を緊急に行い、1ヶ月以内に判決を遵守するための措置に関する報告書を提出するよう命じた。

パンドール氏はガザの犠牲者をゼロにするために、「国際社会に他の手段を提案する」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

またパンドール氏はイスラエルがICJの裁定を遵守しているかどうかを国連で議論するよう促した。

ガザの保健当局によると、ICJによる決定後もイスラエル軍の攻撃は一向に止まず、この数日で数百人が死亡。直近24時間では少なくとも150人が亡くなった。

パレスチナ側の死者はまもなく2万7000人に達する。

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