◎事件は5日早朝に発生。正体不明の男が在米国大使館の警備員に向けて発砲し、銃撃戦に発展した。
レバノン・ベイルート近郊の在米国大使館前で銃撃戦があり、少なくとも1人が逮捕された。現地メディアが5日に報じた。
それによると、事件は5日早朝に発生。正体不明の男が在米国大使館の警備員に向けて発砲し、銃撃戦に発展したという。
AP通信は目撃者の話しとして、「銃撃戦は30分近く続き、陸軍が黒いベストを着た男を確保した」と伝えている。
レバノン国営通信はアラビア語で「Islamic State」と書かれた黒いベストを着た血まみれの男の写真を公開した。
それによると、男は市内の病院に搬送され、手当てを受けているという。
イスラム国(ISIS)は犯行声明を出していない。
APは治安当局者の話しとして、「犯人は単独で行動し、シリアに近いレバノン東部国境の住民である」と報じた。
一方、レバノン軍は声明で、「シリア国境近くの集落にある容疑者の自宅を捜索し、親族3人を含む5人を逮捕した」と明らかにした。
それによると、現時点で容疑者とISISのつながりを示す証拠は見つかっていないという。
容疑者は捕まる前に腹と脚を撃たれ、病院に搬送された。
レバノンのイスラエル国境沿いでは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエル軍による戦闘が続いている。
在レバノン・米国大使館は声明で、「銃撃戦があったことを認識しており、少なくとも2人が負傷したと報告を受けている」と明らかにした。