サウジアラビア王室、禁酒令解除の報道を否定

サウジとクウェートは湾岸諸国の中で唯一アルコールの販売を禁止している。
サウジアラビアの国旗(Getty Images)

サウジアラビア王室が26日、アルコールの販売を73年ぶりに解禁するという報道を否定した。

一部の海外メディアは先週、サウジ当局が2034年のFIFAワールドカップ開催に向け、観光地でのアルコール販売を許可する予定であると報じていた。情報源は明らかにされていない。

サウジは経済の多様化と石油依存からの脱却を目指す計画の一環として、観光客や国際企業を誘致するためにいくつかの規制を緩和している。

アルコール飲料は依然として禁止されているが、サウジ人も外国人も、砂漠でのダンスからファッションショーでのモデル鑑賞、映画館への入場まで、かつては考えられなかったような活動に参加することができる。

サウジ王室はイスラム教の聖地メッカの管理者であり、世界中がこの地を訪れる。

サウジとクウェートは湾岸諸国の中で唯一アルコールの販売を禁止している。

首都リヤドでは昨年、イスラム教徒以外の外交官のみを対象とする初のアルコール販売店がオープンした。

それ以前は、アルコールは外交官宛の郵便か闇市場でのみ入手可能だった。

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