◎イランとサウジは昨年3月、中国の仲介により、外交関係を正常化することで合意した。
サウジアラビア軍の参謀総長がイランの首都テヘランを訪問し、イラン側の軍トップと会談した。国営イラン通信(IRNA)が10日に報じた。
それによると、サウジ軍のアルルワイリ(Fayyad al-Ruwaili)参謀総長とイラン軍のバゲリ(Mohammad Bagheri)参謀総長はテヘランの政府庁舎で外交や二国間関係などについて協議したという。
IRNAはイラン政府高官の話しとして、「両氏は国防・外交の発展と二国間協力の拡大について協議し、今後も話し合いを続けることで合意した」と伝えている。
バゲリ氏は両国間の安全保障協力の強化を求めたとみられる。
IRNAによると、バゲリ氏はサウジ海軍が来年、イランの海軍演習に参加することを望んでいるとアルルワイリ氏に伝えたという。
IRNAはこれとは別に、イランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領がサウジのサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)と電話会談を行ったと報じた。
それによると、ペゼシュキアン氏は多忙のため、リヤドで開催されるイスラム協力機構(OIC)の首脳会議に出席できないことを皇太子に伝えたという。
イランとサウジは昨年3月、中国の仲介により、外交関係を正常化することで合意した。