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サウジアラビア、イエメン政府に約550億円支援へ

イエメン政府は同国の大部分を親イラン武装組織フーシ派が支配する中、2014年末に首都サヌアから撤退して以来、通貨安と物価高に苦しんできた。
サウジアラビアとイエメンの国旗(Getty Images)

サウジアラビアがイエメン第2の都市アデンに拠点を置く国連の承認を受けたイエメン政府に対し、約13億8000万サウジリヤル(約550億円)の経済支援を行う。現地メディアが20日に報じた。

ロイター通信は関係筋の話しとして、「これはイエメン向けサウジ開発・復興プログラムを通じて提供され、国連の承認を受けた政府の予算を補強する」と報じた。

イエメン政府は同国の大部分を親イラン武装組織フーシ派が支配する中、2014年末に首都サヌアから撤退して以来、通貨安と物価高に苦しんできた。この事件が引き金となり、10年を超える内戦が勃発した。

サウジ主導の連合軍は2015年3月、政府の復権を目指してイエメンに介入。以来、イエメンは国際的に承認された政府とフーシ政権に分断されている。

サウジはアデン政府のため数十億ドルの支援を提供。財政基盤の強化と公共部門の給与支払いを支えてきた。

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