サウジ当局、イスラム教徒27万人のメッカ入域を阻止、大巡礼ハッジ
ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。
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サウジアラビア当局は1日、ハッジ巡礼の許可証を持たない26万9000人を超える人々のメッカへの入域を阻止したと発表した。
当局はイスラム教の聖地メッカへの違法な入域を厳しく取り締まっている。
ハッジはイスラム教徒にとって、「一生に一度は行わなければならない人生の義務」である。
巡礼者たちは1400年前に預言者ムハンマドが歩いた道を数日かけて巡礼し、神に近づくことを目的とする儀式を行う。今年の期間は6月4~9日。
当局によると、メッカには現在、140万人のイスラム教徒が滞在中。今後数日でさらに増加すると見込まれている。
許可証なしでハッジを行う者には最大5000ドルの罰金や国外追放などの懲罰措置が科せられる。この政策はサウジアラビア市民および居住者にも適用される。
メッカ当局は記者会見で、「許可証を持たない26万9678人の入域を阻止した」と明らかにした。
規則によると、許可証を持つ者だけが巡礼を行える。
当局は規則違反で2万3000人を超えるサウジ市民に罰則を科し、400の企業のライセンスを剥奪したとしている。
今年も世界中から200万人以上のイスラム教徒が集まり、猛烈な暑さの中、カーバ神殿や聖なる丘を巡礼する予定だ。
昨年は熱中症などにより1300人以上が死亡した。