▽サウジは世界で最も多く死刑を執行している国のひとつであり、殺人や麻薬犯罪に厳しく、多くの外国人が死刑に処されている。
イランとサウジアラビアの国旗(Getty Images)

サウジアラビアで麻薬密売の罪により死刑判決を受けたイラン人6人の刑が執行された。サウジ内務省が1日、明らかにした。

それによると、6人はハシシ(大麻製品)を密輸したとして逮捕され、最高裁判所への上告が棄却されたのち、死刑に処されたという。刑がいつ執行されたかは明らかにしていない。

ハシシはトリコームと呼ばれる有茎の樹脂腺を圧搾または精製して作られる大麻製品である。

サウジ内務省は声明で、「これはイスラム法に則ったものであり、麻薬の災いから市民と住民を守ることを目的としている」と述べた。

国営イラン通信(IRNA)によると、イラン外務省は1日、テヘランの駐サウジ大使を召還し、抗議したという。イランは代表団をサウジに派遣し、この件について協議するとのこと。

IRNAによると、外務省の高官は駐サウジ大使に強く抗議し、イラン側に事前通知なしで刑が執行されたことを批判したという。

両国は7年間の緊張の末、2023年初めに国交を正常化した。

サウジは世界で最も多く死刑を執行している国のひとつであり、殺人や麻薬犯罪に厳しく、多くの外国人が死刑に処されている。

人権団体は斬首や集団処刑などの死刑方法についてサウジ当局を批判している。当局は他国への警告として、斬首した死刑囚の頭部と胴体を公共の場にさらしたことがある。

<サウジで死刑が適用される犯罪(抜粋)>
▽殺人
▽麻薬の密売
▽同性愛
▽不倫
▽婚前性交渉
▽強姦
▽飲酒
▽売春
▽国王に対する冒涜
▽イスラム教に対する冒涜

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