◎サウジは世界で最も多く死刑を執行している国のひとつであり、殺人や麻薬犯罪に厳しく、多くの外国人が死刑に処されている。
サウジアラビアが殺人罪で死刑判決を受けたフィリピン人を死刑に処した。フィリピン政府が7日、明らかにした。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領をはじめとする当局者は家族のプライバシー保護を理由に、フィリピン人の身元や事件の詳細を明らかにしてない。
AP通信は情報筋の話しとして、「このフィリピン人は2020年、殺人罪でサウジ当局に逮捕され、刑は昨年確定し、5日に執行された」と伝えている。
マルコス・ジュニア氏は7日の記者会見で、「死刑執行は非常に残念なことであり、政府はその家族をサポートする」と述べた。
外務省によると、政府は死刑執行を阻止するために、あらゆる救済手段を尽くしたが、被害者の遺族は赦しを得るための金銭的解決を拒否したという。
サウジは世界で最も多く死刑を執行している国のひとつであり、殺人や麻薬犯罪に厳しく、多くの外国人が死刑に処されている。
人権団体は斬首や集団処刑などの死刑方法についてサウジ当局を批判している。当局は他国への警告として、斬首した死刑囚の頭部と胴体を公共の場に展示したことがある。
<サウジで死刑が適用される犯罪(抜粋)>
▽殺人
▽麻薬の密売
▽同性愛
▽不倫
▽婚前性交渉
▽強姦
▽飲酒
▽売春
▽国王に対する冒涜
▽イスラム教に対する冒涜