イラン最高指導者、米国への報復誓う、核施設攻撃
イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認したが、被害は限定的と主張している。
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イランの最高指導者ハメネイ(Ali Khamenei)師は22日、米国が同国の核施設を攻撃したことを受け、「シオニストどもを罰する」と述べ、報復を誓った。
トランプ(Donald Trump)米大統領は22日にイラン国内にある3つの核施設を空爆したと発表。「イランの主要な核施設は米軍の攻撃によって完全に破壊された」と述べた。
イランはナタンツ、フォルドゥ、イスファハンの核施設が攻撃を受けたことを確認したが、被害は限定的と主張している。
トランプ氏は22日、「イランを再び偉大に!」とSNSに投稿。「現在のイラン政権がイランを再び偉大にすることができないのであれば、政権交代が起こってもおかしくない」とほのめかした。
米国の介入で中東の緊張が劇的に高まる中、イスラエルとイランは攻撃の応酬を続けている。
穏健派であるイランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は22日、米国の攻撃を国際法違反と非難し、「その報いを受けるべきだ」と述べたが、報復の方法、時期、規模には言及しなかった。
米国防総省は22日、「ミッドナイトハンマー(真夜中の鉄槌)」と名付けたイランの3つの核施設(ナタンツ、フォルドゥ、イスファハン)への攻撃作戦について説明した。
それによると、7機のステルス戦略爆撃機B2を投入し、地中貫通型爆弾(バンカーバスター)GBU57をあわせて14発使用したという。
さらに、中東地域に展開する潜水艦から24発以上の巡航ミサイル・トマホークも発射したとしている。
一方、国際原子力機関(IAEA)は22日、ナタンツ、フォルドゥ、イスファハンに対する米軍の攻撃後、3施設外で放射線レベルの上昇は報告されていないと明らかにした。
イラン側は6月13日にイスラエルが攻撃を開始して以来、400人以上が死亡、少なくとも3056人が負傷したと報告。イスラエル側では少なくとも24人が死亡している。