トルコ大統領を批判、著名なジャーナリストに実刑判決
イスタンブール地方裁判所は「大統領への脅迫」でアルタイリ氏に実刑判決を下し、引き続き拘留するよう命じた。
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トルコの著名なジャーナリストがエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の統治に関する発言をめぐり、懲役4年2カ月の実刑判決を受けた。国営放送局TRTが26日に報じた。
アルタイリ(Fatih Altayli)氏は6月、ソーシャルメディアに投稿した動画で「大多数のトルコ人がエルドアン大統領の終身統治に反対している」と発言した後、身柄を拘束された。
アルタイリ氏は動画の中でオスマン帝国史に言及。「トルコ人は権力に居座る統治者を殺害または溺死させた」と発言。エルドアン氏の報道官は当時、アルタイリ氏の発言を激しく非難していた。
TRTによると、イスタンブール地方裁判所は「大統領への脅迫」でアルタイリ氏に実刑判決を下し、引き続き拘留するよう命じたという。
アルタイリ氏の弁護士は裁判所外で取材に応じ、「この判決は報道機関に対する威嚇であり、全ての反対意見を抑圧する道具となり得る」と語った。
検察当局は今月初め、イスタンブールのイマモール(Ekrem Imamoglu)市長に対し、国家に甚大な損害を与えた大規模な汚職ネットワークを主導したとして、懲役2000年を求刑した。
イマモール氏は今年3月に逮捕され、それ以来、イスタンブール西部の刑務所に収監されている。最大野党・共和人民党(CHP)は2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。
エルドアン政権による取り締まりが激化する中、イスタンブール検察は裁判所にCHPの解散請求を提出。審査が続いている。
