◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万1500人超、負傷者は10万人近くに達している。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)教皇は29日、パレスチナ・ガザ地区とレバノンにおけるイスラエルの攻撃は「不道徳で不釣り合いである」と示唆し、戦争のルールを超えていると批判した。
教皇はベルギーからの帰途、イスラエル軍がヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師を殺害したことについて質問を受けた。
イスラエル軍はレバノン・ベイルートへの27日の空爆でナスララ師を殺害。その後も、レバノン南部やベイルートへの空爆を継続している。
教皇はイスラエルに言及せず、「防衛は常に攻撃に比例したものでなければならない」と強調。「イスラエル軍はやりすぎである」と示唆した。
また教皇は「不釣り合いなこと、道徳を超えた支配的な傾向がみえる。こういうことをする国は...私はどの国にもついても言っているのだが、これは不道徳な行為だ」と述べた。
さらに、「戦争そのものが不道徳であっても、ある程度の道徳性を示すルールは存在する」と述べた。「しかし、それを無視した時、悪しき血を見ることになる...」
ナスララ師の死は30年以上にわたって政治的・軍事的に支配的な立場にあったヒズボラと中東全体に衝撃を与えた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4万1500人超、負傷者は10万人近くに達している。