トルコ与党「PKKの武装解除、数ヶ月かかる見込み」
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
の戦闘員(Getty-Images/AFP通信).jpg)
トルコの与党・公正発展党(AKP)は10日、イラク北部に拠点を置く「クルド労働者党(PKK)」の武装解除について、数カ月以内に武器の引き渡しが完了する見込みであると明らかにした。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1984年に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。その最前線にいるのがPKKである。
トルコ政府はPKKをテロ組織に指定している。
AKPのチェリク(Omer Celik)報道官は放送局NTVのインタビューで、「トルコの情報機関と軍の関係者らが武器の引き渡しプロセスを監視・監督する」と語った。
またチェリク氏は「PKKの武装解除プロセスには3~5か月ほどかかると予想している」と述べた。
さらに「この期間を超過すると、挑発行為や偶発的な戦闘など、リスクが高まる恐れがある」とし、PKKに武装解除を急ぐよう促した。
トルコ政府と40年に渡って対立してきたPKKは5月、新たな和平構想の一環として、解散および武装解除を宣言した。
PKKは5月5~7日までイラク北部の2カ所で党大会を開催。この大会で解散と武装解除が決まった。
PKKは11日からイラク北部スレイマニヤで武器の引き渡しを開始する予定だ。
武器を引き渡した戦闘員はイラクに残り、PKKとしての活動を停止するとしている。
トルコのクルド系野党、人民平等民主党(DEM)の代表団は今週初め、首都アンカラでエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と会い、和平プロセスについて議論した。