◎男が巻き付けていた爆弾ベストは偽物であり、手榴弾も持っていなかった。
フランス・パリの在イラン領事館に偽物の爆弾ベストを巻いた男が現れ、周辺が封鎖される事態となった。現地メディアが19日に報じた。
それによると、男は領事館内で職員を脅し、その後、1人で建物を出たという。
機動隊が領事館とその周辺に規制線を張り、通行を遮断。男を確保した。
捜査当局によると、男は現地時間午前11時頃に領事館の外で目撃され、機動隊に「手榴弾と爆弾を持っている」と述べ、離れるよう警告したという。
AP通信は警察筋の話しとして、「男が巻き付けていた爆弾ベストは偽物であり、手榴弾も持っていなかった」と伝えている。
イラン外務省はこの事件に関する声明を出していない。領事館内で負傷者が出たという情報もない。
警察は男の身元と認否を明らかにしていない。
APによると、男は領事館内で職員を脅迫したとされる。
ソーシャルメディアで拡散した動画には、在イラン領事館とみられる建物内で黒い服を着た男が数人の職員と話す様子が映っていた。