◎ヨルダン川西岸のほとんど都市でストが行われ、数千人がイスラエルに抗議した。
パレスチナ・ヨルダン川西岸地区で14日、ガザ地区南部ハンユニスへの空爆に抗議するゼネラル・ストライキが行われた。
ガザ当局によると、この空爆で子供を含む90人が死亡、少なくとも300人が負傷したという。イスラエル軍はハマスの現地司令官のひとりとされるデイフ(Mohammed Deif)氏らを標的にしたと主張している。
ヨルダン川西岸のほとんど都市でストが行われ、数千人がイスラエルに抗議した。
現地メディアによると、13日夜にはジェニンやヘブロンなどでデモ行進が行われたという。
14日朝、ジェニンやトゥルカレムなどでゼネストが呼びかけられ、多くの商店が営業を取りやめた。
ソーシャルメディアでも多くのユーザーがストに参加するよう呼びかけている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの取材に応じた商店の店主は、「これが今、自分たちにできる唯一の抵抗であり、平和的に抗議し続けたい」と語った。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万8500人超、負傷者は9万人近くに達した。
ヨルダン川西岸でもイスラエルによる空爆や暴力事件が多発。パレスチナ当局によると、昨年10月以降、イスラエル軍の取り締まりや入植者の暴力で死亡したパレスチナ人は500人を超えたという。
ジェニンのストに参加した男性はアルジャジーラに対し、「ガザで起きている容赦ない戦争、西岸地区における暴力、入植、パレスチナ人の追放、こういった恐ろしい出来事がこのストで解消されることはないと分かっているが、何もしないわけにはいかない」と語った。