▽女性は28日遅く、自宅で母親と一緒にいたところ、狙撃された。
2024年12月27日/パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区、パレスチナの治安部隊(AP通信)

パレスチナの治安部隊がヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプで22歳の女性を殺害したとみられる。現地メディアが29日に報じた。

それによると、女性は28日遅く、自宅で母親と一緒にいたところ、狙撃されたという。

女性の母親はアルジャジーラの取材に対し、「この地域にテロリストはおらず、娘を狙撃した理由を教えてほしい」と語った。

パレスチナ自治政府は29日の声明で、「何者かが女性を狙撃したようだ」と述べ、調査を約束した。

亡くなった女性の親族はアルジャジーラに、「28日夜、治安部隊の兵士がこの地域を巡回し、銃を振りかざして住民を威嚇していた」と語った。「彼らはイスラムの尊厳を守り、占領者(イスラエル)に立ち向かう代わりに、遠くから自国民を狙撃したのです...」

パレスチナの治安部隊は今月初め、ヨルダン川西岸地区で対テロ作戦を開始した。

自治政府はこの作戦について、「法と秩序を回復するためのもの」と説明しているが、多くの住民がイスラエルの占領を助けていると批判している。

ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、23年1月~24年11月までの間に、ヨルダン川西岸だけで968人のパレスチナ人が殺害されたという。ガザ紛争が始まって以降の死者は835人となっている。

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