◎ヨルダン川西岸地区では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、暴力事件が急増している。
パレスチナの武装勢力が1日、ヨルダン川西岸地区でイスラエルの警察官3人を殺害した。
警察によると、現場は南部の検問所近く。何者かがパトカーに向けて発砲し、警察官3人が死亡した。
警察は声明で「死亡した3人は全員警察官であり、容疑者は現場から逃走した」と述べた。
その後、イスラム組織ハマスと連帯する過激派が犯行声明を出した。
ハマスはこの襲撃を称賛し、イスラム聖戦や他の過激派に対し、さらなる攻撃に打って出るよう呼びかけた。
現地メディアによると、イスラエル軍はこの事件から数時間後、ヘブロン近郊の民家を包囲。少なくとも6人の兵士がその家に突入した。
兵士たちはその後、男性の遺体を運び出した。
軍は声明で、「死亡した男はパトカー襲撃の犯人であり、室内を捜索した結果、自動小銃を発見した」と明らかにした。
それによると、この男性は以前、パレスチナ自治政府の治安部隊に所属していたという。
ヨルダン川西岸地区では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、暴力事件が急増している。
パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸地区では昨年10月以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で650人以上のパレスチナ人が殺害されたという。