◎共産党は西側の批判に対抗するため、猛烈なプロパガンダキャンペーンを展開してきた。
パレスチナのアッバス(Mahmoud Abbas)議長は16日、中国共産党によるイスラム系少数民族への弾圧を支持すると表明し、中国訪問を終えた。
アッバス氏は4日間の訪問で習近平(Xi Jinping)国家主席ら共産党幹部と会談。中国の外交政策を支持し、西側の対中国政策を非難した。
パレスチナ自治区は中国との共同声明で、「新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する中国の政策に関する問題は人権とは関係なく、過激主義を排撃し、テロと分離主義に反対することを目的としている」と述べている。
「よってパレスチナは新疆問題を含む中国の内政への干渉に断固反対します」
共産党は100万人以上のウイグル人、カザフ人、その他のイスラム系少数民族をほとんどあるいはまったく法的根拠なく、刑務所のような収容施設に押し込み、その一部を虐殺したと告発されている。
共産党によると、厳重な管理下に置かれた収容施設は愛国心を植え付け、インターネットで広まった過激派思想を一掃し、職業訓練を提供することを目的としており、現在は閉鎖されているらしい。
西側の人権団体、活動家、メディアはこの施設を「強制収容所」「拷問施設」などと呼んでいる。
共産党は西側の批判に対抗するため、猛烈なプロパガンダキャンペーンを展開してきた。
その結果、イスラム教徒が大多数を占めるアラブ諸国が中国のイスラム系少数民族に対する弾圧を公然と批判することはなくなった。
中国におけるイスラム教徒の割合は2%程度である。