◎現場は入植地ペツァエル近くのヨルダン渓谷内。
2022年9月4日/ヨルダン川西岸地区の道路、過激派の襲撃を受けたバスとイスラエル当局者(The-Times-of-Israel/Getty Images/AFP通信)

イスラエル政府は4日、ヨルダン川西岸地区の道路を走行していたイスラエル軍のバスがパレスチナ武装勢力の襲撃を受け、兵士5人と運転手が負傷したと発表した。

軍報道官によると、ピックアップトラックに乗った3人が攻撃を仕掛けてきたという。現場は入植地ペツァエル近くのヨルダン渓谷内。

負傷した兵士5人のうち1人は重傷と伝えられている。

3人はピックアップでバスの進路をふさぎ、爆発物を投げつけた後、自動小銃を乱射。イスラエル兵はこれに応戦した。

3人は逃走を図るも、ピックアップが爆発。イスラエル兵は2人の身柄を確保した。報道によると、このうち1人は大やけどを負い、イスラエルの医療機関に搬送されたという。

残り1人は逃走中とみられる。イスラエル警察が行方を追っている。

ピックアップが爆発した原因は不明だが、AFP通信は警察筋の話を引用し、「襲撃用に準備した爆発物または可燃物が原因とみられる」と報じた。

軍報道官は声明の中で、「ヨルダン渓谷でこのようなテロ攻撃が報告されたことはほとんどない」と述べた。

また報道官は、「バスは軍用ではなく一般車両であり、容疑者がそれに兵士が乗っていると認識していたかどうかは不明」と説明した。

報道官によると、逮捕された2人はヨルダン川西岸のジェニン出身。イスラエル軍はこの数カ月、ジェニン難民キャンプを含むこの地域の取り締まりを強化している。

現場付近にはユダヤ人入植地とパレスチナの村や町が点在している。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。

ガザ地区とヨルダン川西岸地区に追いやられたパレスチナ人数百万人は今もみじめな生活を送っている。

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