◎ガザ地区の動物園で動物による死亡事故が発生したのは初めて。
2022年8月13日/ガザ地区の動物園、ライオンと飼育担当者(Fatima Shbair/AP通信)

パレスチナ・ガザ地区の警察当局は2日、6歳の少年が私営動物園のライオンに襲われ死亡した発表した。

それによると、少年はガザ地区南部ハーンユーニスにある動物園のフェンスをよじ登り、ライオンがいるエリアの内柵に接近、襲われたという。

警察が事故に至った経緯を捜査している。

地元メディアは関係者の話しとして、「少年は檻の隙間に手を入れ、ライオンに触ろうとした」と報じている。

一方、少年の家族は動物園の説明に異議を唱えているようだ。

それによると、少年はフェンスをよじ登ったものの、外柵側にとどまり、内柵には近づいていないという。ライオンの檻は2重になっている。

AP通信によると、ガザ地区の動物園で動物による死亡事故が発生したのは初めて。

ガザ地区には小さな私営動物園がいくつかあり、動物たちは劣悪な環境で飼育されている。

動物たちはイスラエル政府とガザ地区を実行支配するイスラム原理主義組織ハマスとの度重なる戦闘がもたらした食料・医療ケア不足に苦しんでいる。

国際的な動物愛護団体はガザ地区のライオンをヨルダンやアフリカの避難所に移送する取り組みを何度か実施している。

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