◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万4056人、負傷者は10万4286人となっている。死傷者数はこの12時間更新されていない。
2024年11月21日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部の医療センター(Getty Images/AFP通信)

パレスチナ自治政府は21日、国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪と人道に対する罪の容疑でイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相とガラント(Yoav Gallant)前国防相の逮捕状を発行したことを称賛した。

同政府は国際社会に対し、国際法に基づいて逮捕状を執行し、2人を速やかに逮捕するよう求めた。

ICCの逮捕状はEU全加盟国を含むローマ規程(ICCの設立条約)締結国で拘束力を持つ。

イスラエル軍は1カ月半に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

イスラエル軍は21日、ガザ北部ベイトラヒヤやガザ市などを空爆。この24時間で数十人が死亡、100人以上が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍の攻撃ヘリがガザ中央部の避難民を保護するテントに向けてミサイルを発射したという。死傷者の情報はない。

レバノン当局は21日、イスラエル軍が東部の主要都市バールベックを空爆し、少なくとも40人が死亡、52人が負傷したと明らかにした。

レバノン南部もイスラエル軍機の空爆を受けたと伝えられている。イスラエル軍は同地域の住民に避難を命じていた。

一方、レバノンの過激派ヒズボラとイスラエルの停戦交渉を仲介した米国特使は21日、テルアビブでネタニヤフ氏と会談した。

ヒズボラの最高指導者カセム(Naim Qassem)師は20日、米国が提出した停戦案を精査していると明らかにしていた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万4056人、負傷者は10万4286人となっている。死傷者数はこの12時間更新されていない。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は21日午前の時点で3558人、負傷者は1万5123人。こちらの死傷者数も過去12時間更新されていない。

国連は21日、ICCがネタニヤフ氏らの逮捕状を発行したことについて、ICCの決定を尊重すると表明。加盟国に対し、ローマ規程を遵守するよう呼びかけた。

AP通信は国連当局者の話しとして、「国連職員はその任務を果たすために、逮捕状が発行されたイスラエル高官と接触を続ける必要がある」と伝えている。その接触は国連の規則で認められている。

国連や他の人道機関は食料支援が滞っているガザ北部を含む全域で飢餓のリスクが劇的に高まり、水や医薬品を含むあらゆる物資が不足することで、子供や高齢者など、弱い立場の人々が大量に命を落とす、もしくはもうすでに命を落としている可能性があると警告している。

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