◎この自爆テロはアフガンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で3月26日に発生した。
パキスタン政府が30日、アフガニスタンに代表団を送り、今年3月に発生した自爆テロの調査結果を共有するため、タリバン暫定政権の高官と会談したと明らかにした。
内務省によると、代表団はタリバン暫定政権の副内相らと調査結果を共有したという。
この自爆テロはアフガンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で3月26日に発生。水力発電ダムの建設現場に向かう技師たちを乗せたバスに爆弾を積んだ車が突っ込み、中国人5人とパキスタン人1人が死亡した。
パキスタン政府はこのテロにアフガンのテロ組織が関与していると主張。タリバンは関与を否定している。
内務省によると、代表団はタリバン当局に対し、テロに関与した組織の取り締まりを支援するよう要請したという。
また同省は「タリバン当局はパキスタンを含む他国に対するテロ活動に関与しておらず、これからも関与しないと約束した」と述べた。
タリバンはこの会合に関する声明を出していない。
数千人の中国人技師がパキスタン・中国経済回廊に関連するプロジェクトに従事している。
パキスタンでは近年、中国企業が関与する建設工事やその関係者が標的になっている。
2021年7月には中国とパキスタンの技術者を乗せたバスの近くで爆発物を積んだ車が爆発。中国人9人を含む13人が死亡した。