◎チャマンは多くのアフガン人が利用する交易の要衝である。
パキスタン軍は11日、アフガン軍が南西部の国境の町チャマンを砲撃し、少なくとも6人が死亡したと発表した。
チャマンは多くのアフガン人が利用する交易の要衝である。
パキスタン軍によると、この砲撃で少なくとも27人が負傷し、医療機関に搬送されたという。軍報道官は声明で、「アフガン軍は民間人を無差別に攻撃した」と非難している。
チャマンと国境を接するカンダハル州の知事は11日、この衝突について、「アフガン側の新しい国境検問所で戦闘が確認された」と報告した。
同州知事によると、タリバンの戦闘員1人が死亡、民間人3人を含む13人が負傷したという。
パキスタン軍はアフガン軍の砲撃に対応したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
パキスタン首相府は声明で、「タリバン当局に国境で発生した事件について説明を求めた」としている。
チャマンの医療機関で負傷者を受け入れた医師はAP通信の取材に対し、「実弾で27人が負傷した」と語った。このうち6人が死亡、7人が重体だという。
現場で両軍の衝突を目撃した男性はAPに、「何度も爆発が起こり、激しい銃撃戦に発展した」と語った。
チャマンの国境近くでは先月にも銃撃戦が発生し、国境検問所が8日間封鎖されている。この影響で両国の商人数千人が足止めされた。
先月末には在アフガン・パキスタン大使館に銃弾が撃ち込まれた。パキスタン政府はこの事件をタリバン関係者によるものと非難したが、タリバンはイスラム過激派の犯行と主張している。