◎イスラエル軍は4週間以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は3日、パレスチナ・ガザ地区北部ジャバリアに対するイスラエル軍の過去48時間の攻撃で50人以上の子供が殺害されたことに衝撃を受けていると表明した。
国連児童機関(ユニセフ)も前日、イスラエル軍がガザ地区を無差別に空爆していると指摘。「犠牲者の多くが子供である」と非難していた。
イスラエル軍は4週間以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
セーブ・ザ・チルドレンのガザ地区担当ディレクターのカミングス(Rachel Cummings)氏はアルジャジーラの取材に対し、「ジャバリアの空爆における子供の犠牲者の多さが、この戦争の激しさを物語っている」と語った。
またカミングス氏は「子供たちは絶え間ない砲撃にさらされ、家族や友人を失い、心と身体に大きな傷を負っている」と述べた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3日午前の時点で4万3314人、負傷者は10万2019人となっている。
ガザ当局によると、これまでに1万6700人以上の子供が死亡。犠牲者の3分の1以上を占めている。
カミングス氏は子供の犠牲者数について、「この戦争で行方不明になったり、同伴者がいなくなったりした約2万人の子供を考慮していない」と強調した。
ガザ北部はイスラエル軍に包囲された状態。過去1カ月間の攻撃で1000人以上が死亡したとみられる。この包囲により、食料や医療物資を届けることが困難になっている。