イエメン沖LNGタンカー炎上、曳航作業中=EU海軍部隊
アスピデスは18日、アデン湾を航行中のMVファルコン号の船上で爆発があり、乗組員が船を放棄したと発表。乗組員26人のうち2人が行方不明になっている。
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LPGを積載したタンカー「MVファルコン」がイエメン沖で爆発・炎上した事故について、紅海で海洋安全保障活動を展開するEUの海軍部隊アスピデスは20日、曳航作業を継続中であると明らかにした。
アスピデスは18日、アデン湾を航行中のMVファルコン号の船上で爆発があり、乗組員が船を放棄したと発表。乗組員26人のうち2人が行方不明になっている。
爆発の原因は不明。ロイター通信はアスピデス関係者の話しとして、「初期調査で攻撃を受けた兆候は確認されず、事故の可能性が高い」と伝えている。
アスピデスによると、近くを航行していた2隻の商船が乗組員24人を救助したという。
24人はその後、ジブチに移送された。
アスピデスは声明で、「民間企業が曳航作業を行っている」と発表。20日に消防船がMVファルコン号に接近したという。
MVファルコン号はオマーンからジブチに向かっていた。爆発はイエメンのアデン港南東113海里を航行中に発生したという。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派系のメディアは当局者の話しとして、「フーシ派はこの事故に関与していない」と報じた。
フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。
