◎オマーンの人口は約450万人。湾岸諸国の中ではサウジアラビアに次いで2番目に多いものの、その膨大な石油埋蔵量には遠く及ばない。
オマーン政府は石油依存脱却と経済の多角化を目指す取り組みの一環として、50億ドル規模の公的投資ファンドを設立する予定だ。国営メディアが31日に報じた。
それによると、このファンドは石油への依存度を下げ、経済活動を活性化し、民間セクターへの支援を後押しするという。
オマーンの人口は約450万人。湾岸諸国の中ではサウジアラビアに次いで2番目に多いものの、その膨大な石油埋蔵量には遠く及ばない。
オマーンは米国やイランとも友好関係を保ち、地域の調停役としての役割を担ってきた。そのため、囚人交換などの緊迫した交渉も円滑に進めることができる。
国営メディアはハイサム・ビン・タリク・サイド(Haitham bin Tariq)国王がファンドの立ち上げを承認したと報じている。
これは経済の成長と多角化を目指す同国のビジョン2040に関連するものである。
オマーンは他の湾岸諸国と同様、石油収入を不動産・企業などの資産に投資する政府系ファンドをすでに持っている。