◎現場は中心都市アルビル郊外の製油所。12日夜に出火した。
イラク北部・クルド人自治区の中心都市アルビルの製油所で火災が発生し、消火活動が続いている。現地メディアが13日に報じた。
それによると、現場はアルビル郊外の製油所。12日夜に出火した。
アルビルの市長室は声明で、「消火活動に当たっていた消防士14人が負傷し、病院に搬送された」と明らかにした。
製油所の責任者はコメントを出していない。
AP通信は政府関係者の話しとして、「電気系統の不具合により出火したという情報がある」と伝えている。
クルド人自治政府の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この火災による損害は800万ドルと見積もられている」と書き込んだ。
この製油所は地元の民間事業者が運営し、ガソリン、灯油、白油などを生産している。
イラクのクルド人自治区では日量数十万バレルの石油を生産。以前はその多くをトルコ経由で輸出していたが、オランダ・ハーグにある常設仲裁裁判所の判決により、輸出は1年以上停止されている。