▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午前の時点で4万5581人、負傷者は10万8438人となっている。
イスラエル軍が2日、パレスチナ・ガザ地区の広い範囲を爆撃し、過去24時間で少なくとも63人が死亡、数十人が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになった。ガザ当局が明らかにした。
南部ハンユニスでは1日、イスラエル軍が「安全地帯」に指定しているエリアが数回空爆を受け、少なくとも12人が死亡した。
イスラエル軍はその後、北部ジャバリアやガザ市の複数の建物も空爆。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは過去24時間で100人以上が負傷、数十人が行方不明になっていると報じていた。
ガザ地区の気温は寒冷前線の影響で急降下し、雨、寒さ、食料不足が危機に拍車をかけている。
ガザ当局によると、市内で7人目の乳児が低体温症により死亡したという。これで低体温症による犠牲者は8人となった。数日にわたる大雨で多くのテントが水没している。
イスラエル軍は昨年末、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。
一方、イスラエル軍は2日、停戦協定が発効中にもかかわらず、レバノン南部のヒズボラ拠点を空爆したと主張した。死傷者の情報はない。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は2日、ガザ停戦交渉のためにカタール・ドーハに代表団を派遣することを承認した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は2日午前の時点で4万5581人、負傷者は10万8438人となっている。
イスラエル軍はガザ全域を支配下に置き、人道支援物資の搬入を制限。イスラム組織ハマスの拠点や施設を爆撃しつつ、兵糧攻めで市民を追い詰めている。
国際社会はイスラエルによる兵糧攻めが国連のジェノサイド条約におけるジェノサイドの定義に合致すると非難し、即時停戦を呼びかけている。