◎パレスチナ側の死者は3万7300人を超え、今も増え続けている。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がパレスチナ・ガザ地区南部における一時的な戦闘休止と人道支援物資の搬入拡大に反対している。現地メディアが16日に報じた。
イスラエル国防軍(IDF)はこの日、「ケレムシャローム検問所から北に向かうサラアルディン通り沿いで当面の間、毎日午前8時~午後7時まで、人道目的のために軍事活動を一時停止する」と声明を出した。
ロイター通信はイスラエル政府関係者の話しとして、「ネタニヤフ首相はこの報告を受け、軍司令官に受け入れられないと明言した」と伝えている。
IDFは南部ラファでの作戦は継続するとしている。
ハマスは前日、IDFの部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士8人を殺害。IDFは空爆を含む厳しい対抗措置を取るとしている。
現地メディアによると、IDFの空爆と砲撃は16日も続いたという。
IDFはこの戦闘休止について、「国連などと協議した結果、ガザ向けの人道支援物資の量を増やす取り組みの一環として、決定を下した」と説明している。
パレスチナ通信(WAFA)によると、ガザ中心部の難民キャンプにある2軒の民家にイスラエル軍のミサイルが着弾し、子供6人を含む少なくとも9人が死亡したという。
ラファ西部の地区ではIDFの攻撃で少なくとも2人が死亡したと伝えられている。
一方、IDFは16日の戦闘で兵士3人(うち2人は予備役)が死亡したと明らかにした。
パレスチナ側の死者は3万7300人を超え、今も増え続けている。