◎パレスチナ側の死者は1万1000人を超え、今も増え続けている。イスラム組織ハマスはそのうち4000人以上が子供と主張している。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は11日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスを撃滅した後、ガザ地区は非武装化され、イスラエルはその治安を引き続き管理することになると表明した。
ネタニヤフ氏は国民向けのテレビ演説で停戦を求める国際社会の声を却下し、地球上からハマスを消し去るまで戦い続けると誓った。
またネタニヤフ氏は「ガザで拘束されている人質239人が全員解放された場合のみ、停戦交渉に応じる用意がある」と述べた。
パレスチナ側の死者は1万1000人を超え、今も増え続けている。ハマス当局はそのうち4000人以上が子供と主張している。
ネタニヤフ氏はヨルダン川西岸地区を管理するパレスチナ自治政府がある段階でガザ地区を管理するというシナリオも拒否した。
米国はハマスとの戦いが終わった後、国際社会が連携したガザ地区の復興に当たるよう提案している。
ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は今週、イスラエル軍によるガザ占領に改めて反対し、パレスチナ国家実現に向けた一歩として、「ある段階でヨルダン川西岸とガザをパレスチナ自治政府に任せる」という案を示した。
ネタニヤフ氏はブリンケン氏の提案を拒否したうえで、「今はハマス=ISISとの戦争に全力を挙げて取り組んでおり、その目的はただひとつ。勝利することだ。勝利以外の選択肢はない」と強調した。
ガザの保健当局は11日、市最大の病院の燃料が尽き、新生児少なくとも1人が死亡したと報告。イスラエルに即時停戦を求めている。
イスラエル軍は関係国が仲介した休戦(1日4時間)が発効した後も空爆と地上侵攻を継続している。