◎イランは宿敵イスラエルとの「影の戦争」に勝利するため、核開発を推し進めている。
イスラエルの対外諜報機関モサドのバルネア(David Barnea)長官は10日、同国はイランの首都テヘランを攻撃する用意があると表明した。
バルネア氏はライヒマン大学で開かれたイベントの中で、「我が国とその同盟国は欧州、アフリカ、東南アジア、南米で過去1年の間にイランによる攻撃を27回阻止した」と明らかにした。
またバルネア氏は、「これらはすべて、イランが首謀・計画・指示したものである」としたうえで、「イランはさらなる攻撃を画策している」と述べた。
イランは宿敵イスラエルとの「影の戦争」に勝利するため、核開発を推し進めている。
バルネア氏はイラン指導部を念頭に置き、「イスラエルは謀略に関与した個人、チーム、組織、指揮官をひとり残らず捕らえ、責任を追及する」とし、場合によってはテヘランで行動を起こす用意があると警告した。
イスラエルはイランを最大の敵とみなし、イラン指導部がユダヤ国家の破壊を呼びかけ、敵対勢力を支援していると非難している。
またイスラエルはイランが核兵器の開発を進めていると主張しているが、イランはこれを否定している。
一方、イランはイスラエルが同国内の科学者や核施設を攻撃したと非難しているものの、イスラエルがイラン国内における諜報任務の実態を公表したことはほとんどない。