在イギリス・トルコ総領事館近くでコーラン燃やした男に有罪判決
被告は今年2月、ロンドン中心部の総領事館近くでコーランに火をつけ、「イスラム教、くそくらえ」と叫んだとして、240ポンド(約4万6450円)の罰金を科せられた。
.jpg)
ロンドンの在イギリス・トルコ総領事館近くでイスラム教の聖典コーランの写しを燃やした男が2日、「宗教的動機による公共の秩序妨害罪」で有罪判決を受けた。
人権団体はこの判決を批判。「廃止された冒涜罪法を事実上復活させた」と指摘している。
50歳の被告は今年2月、ロンドン中心部の総領事館近くでコーランに火をつけ、「イスラム教、くそくらえ」と叫んだとして、240ポンド(約4万6450円)の罰金を科せられた。
被告の弁護士によると、被告は父親がクルド人、母親がアルメニア人で、イングランド中央部在住。検察の起訴は2008年に廃止された冒涜罪法の復活を試みるものだと主張した。
被告は起訴内容を否認し、ソーシャルメディアでトルコ政府に対する抗議行動を行っていたと主張した。
現地メディアによると、被告はコーランを燃やした際、ナイフを持った男に襲われ、蹴られ、唾を吐きかけられた。
ロンドン・ウェストミンスター裁判所の判事は「宗教的な本を燃やす行為は、一部の人々にとって冒涜的であっても、必ずしも秩序を乱す行為とは限らない」と述べた。