イエメン沖でLNGタンカー炎上、乗組員の救助作業進行中
爆発の原因は不明。攻撃を受けたという情報はない。
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紅海で海洋安全保障活動を展開するEUの海軍部隊アスピデスは18日、LPGを積載したタンカー「MVファルコン」がイエメン沖で炎上し、漂流中であると発表した。
それによると、船上で爆発があり、乗組員は船を放棄せざるを得なかったという。
爆発の原因は不明。攻撃を受けたという情報はない。
アスピデスは声明で、周辺船舶に対し、「MVファルコン号はLNGを満載しているため、さらなる爆発の危険性があることから、安全な距離を保つよう勧告した」と述べた。
乗組員26人の救出作戦が進行中とのこと。
アスピデスによると、近くを航行していた2隻の商船が24人を救助。乗組員1人は船内に残り、もう1人は行方不明と報告されている。
ギリシャのフリゲート艦が現場に向かっている。
イギリスの民間警備会社Ambreyはこれに先立ち、MVファルコン号がオマーンからジブチに向かっていたと発表。爆発はイエメンのアデン港南東113海里を航行中に発生したという。
ロイター通信は当局筋の話しとして、「同海域でミサイルやドローンは検知されていない」と伝えている。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル領内だけでなく、紅海やアデン湾の船舶を数百回攻撃してきた。
この間、フーシ派は4隻の船舶を沈没させ、1隻をシージャックし、少なくとも8人の船員を殺害した。この攻撃は世界の海運を混乱させ、多くの企業がアフリカ南部喜望峰を周回する、より長く、より費用がかかる航路への変更を余儀なくされた。