◎事件は先月、首都ベイルート郊外の小さな集落で発生した。
2022年12月18日/レバノン、首都ベイルートの空軍基地、アイルランドから派遣されたPKO兵を追悼する式典(Hussein Malla/AP通信)

レバノン当局は5日、南部地域で国連の平和維持部隊が襲撃を受け兵士1人が死亡、3人が重軽傷を負った事件について、容疑者7人を起訴したと発表した。

事件は先月、首都ベイルート郊外の小さな集落で発生した。

検察によると、地元住民で構成される武装勢力がPKO部隊を襲撃したという。

南部地域ではレバノンを牛耳るイスラム過激派組織ヒズボラを支援する民兵や武装勢力が多数活動している。ヒズボラは事件への関与を否定している。

この攻撃でアイルランドから派遣された24歳の兵士が死亡。同じくアイルランドの兵士1人が重傷、2人が軽傷を負った。

重傷を負った兵士はベイルートからアイルランドに空輸され、治療を受けている。

レバノン軍は昨年末、事件に関与したとされる容疑者を逮捕した。

AP通信は軍関係者などの話を引用し、「検察は首謀者と他の6人を起訴した」と報じている。

軍関係者によると、事件に関与したとされる別の6人の捜索も続いているという。

軍は5日付けの声明で、「この事件の所管は3日に司法機関に移された」と述べているが、罪状や認否は明らかにしていない。

国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の報道官はAP通信の取材に対し、「当局に情報を提供するよう求めている」と述べた。

UNIFILは1978年のイスラエルによる侵攻後、レバノン南部からのイスラエル軍撤退を監督するために創設された。

ヒズボラ指導部は「国連はイスラエルと共謀している」と頻繁に非難し、イスラエルはレバノン南部におけるヒズボラの軍事活動に目をつぶっているとPKOを非難している。

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