◎国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は戦闘が始まって以来、2000人以上が避難を余儀なくされたと報告している。
レバノン南部の港湾都市シドンにあるパレスチナ難民キャンプで戦闘が再燃した。地元当局が2日、明らかにした。
戦闘はパレスチナの前与党ファタハを支持する派閥とイスラム主義グループの間で今週勃発した。
AP通信は関係者の話しとして、「2日の戦闘で数人が負傷した」と伝えている。数日前の戦闘では少なくとも12人が死亡、56人が負傷したと伝えられている。
一方、パレスチナ自治政府関係者は2日、ファタハの陣地にイスラム過激派のロケット弾が着弾し、2人が死亡、15人が負傷したと明らかにした。
それによると、この攻撃はレバノンに拠点を置く過激派が行ったもので、ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスやイスラム聖戦は関与していないという。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は戦闘が始まって以来、2000人以上が避難を余儀なくされたと報告している。
一方、レバノンの国営テレビは2日、「駐レバノン・パレスチナ大使がレバノン陸軍の司令官と会談し、停戦に向けた取り組みを進めることで一致した」と報じた。
イスラム主義グループとみられる正体不明の武装テロリストは週末、ファタハの幹部とされる人物を殺害しようとし、銃撃戦に発展。戦闘の末、ファタハの幹部と護衛3人が死亡したと伝えられている。