◎ミカティ氏はレバノンを代表する億万長者のひとりであり、2021年に暫定首相に指名された。
レバノンのミカティ(Najib Mikati)首相は3日、マネーロンダリング(資金洗浄)に関与したという2つの反汚職団体の告発を否定した。
2団体は今週、フランスの検察状に告発状を提出。ミカティ氏がマネーロンダリングで巨額の富を蓄えていると告発した。
2団体は「ミカティ氏のようなやり方で罪を蓄える政治家を許してはならない」と非難している。
ミカティ氏が関与したとされるマネーロンダリングの規模は明らかにされていない。
2団体はミカティ氏が「フランスに多額の資産を蓄積している」と指摘。「フランス当局の注意喚起した」としている。
また2団体はフランスの銀行システムを経由した資金のやり取りにも疑問を呈している。
ミカティ氏は国営メディアが3日に報じた声明の中で、自身と家族は常に法律を遵守していると述べた。
またミカティ氏は自身のビジネスが完全に透明であると強調した。
AFP通信によると、検察当局は捜査に乗り出すかどうかをまだ決めていない。
ミカティ氏はレバノンを代表する億万長者のひとりであり、2021年に暫定首相に指名された。