◎ラフィク・ハリリ国際空港の拡張工事は1998年以来25年ぶり。
レバノン、首都ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港(Getty Images)

レバノン政府は20日、首都ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港に1億2200万ドルの新ターミナルを建設すると発表した。

地元メディアによると、同港の拡張工事は1998年以来25年ぶり。

首相府の報道官は声明で、「新ターミナルの費用は民間投資で賄い、2027年の運用開始を目指す」と述べている。それによると、新ターミナルはアイルランドの航空大手DAAが運営する予定だという。

新ターミナルは同港の貨物棟があった場所に建設される。

レバノンは近代史上最悪と呼ばれる経済危機の真っただ中にある。通貨は紙くずになり、市民はインフレに直面。人口の4分の3以上が極度の貧困に陥っている。

多くの国民が国を統治するイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の数十年に渡る「不作為」が壊滅的な危機を招いたと非難している。

ミカティ(Najib Mikati)首相は同港で行われたプロジェクトの立ち上げ式に出席し、「新ターミナルはレバノンと世界を結ぶ航空路を強化する」と語った。

首相府の報道官によると、このプロジェクトは2500人の新規雇用を創出するという。

アイルランドのブラウン(James Browne)国務相も式典に出席。レバノン首相府はブラウン氏の声明を引用し、「このプロジェクトは両国の関係を深める」と表明した。

地元メディアによると、同港の年間利用者は約800万人。新ターミナルの運用が始まるとその数は倍増し、2030年には2000万人に達すると見積もられている。

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