◎ラフィク・ハリリ国際空港の複数のモニターにヒズボラの首長ナスララ師を批判するメッセージが表示された。
レバノン・ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港に同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラを批判するメッセージが掲示された。現地メディアが7日に報じた。
それによると、空港内の複数のモニターにヒズボラの首長ナスララ(Hassan Nasrallah)師を批判するメッセージが表示されたという。
空港当局はこの事案に関するコメント出していないが、ハッキングされたものとみられる。
発着掲示板を含む複数のモニターに表示されたメッセージはナスララ氏を「裏切り者」と批判。「ヒズボラはイスラエルを攻撃することでガザ紛争を拡大しようとしている」と指摘した。
「ハッサン・ナスララ。お前が責任と結果を負うことになる戦争でレバノンを呪うなら、支持者はひとりもいなくなるだろう...」
モニターにはレバノンのLGBTQ+(性的少数者)を批判するキリスト教の強硬派団体と別の団体のロゴも表示されていた。
AP通信によると、キリスト教団体は関与を否定。もうひとつの団体は質問に応じず、その写真をSNSで拡散した。
レバノンを牛耳るヒズボラはイスラエルとハマスの紛争が勃発して以来、イスラエル領内への攻撃を繰り返している。
イスラエル軍は7日、ヒズボラがイスラエル北部の航空管制基地を砲撃したと明らかにした。負傷者は確認されていない。
ヒズボラはイスラエルのものとみられるドローンが先週首都ベイルート南部のアパートにミサイルを2発撃ち込み、ハマスの幹部アロウリ(Saleh al-Arouri)氏ら数人を殺害して以来、ほぼ毎日イスラエル北部を砲撃している。
ナスララ師は6日の演説でイスラエルへの報復を誓い、「ヒズボラはイスラエルとの全面戦争を避けようとしているが、敵が越境攻撃を繰り返している」と主張。イスラエル軍が攻撃を継続した場合は全面戦争に応じる用意があると警告した。