レバノン当局、米制裁対象の麻薬密売人を拘束、捜査続く
拘束されたのは米国の制裁対象となっているノア・ザイタル(Noah Zaitar)容疑者。シリアの麻薬組織との関与が疑われている。
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レバノン軍が麻薬密売容疑で指名手配されているレバノン人を拘束した。現地メディアが20日に報じた。
それによると、拘束されたのは米国の制裁対象となっているノア・ザイタル(Noah Zaitar)容疑者。シリアの麻薬組織との関与が疑われている。
ロイター通信は治安筋の話しとして、「治安部隊は容疑者の居場所を特定し、待ち伏せ攻撃を仕掛け、身柄を確保した」と報じた。
レバノン軍はX(旧ツイッター)に声明を投稿。東部ベカー渓谷で容疑者を拘束したと明らかにした。
ベカー渓谷では今週、治安部隊が麻薬組織を追跡中、銃撃戦となり、兵士2人が死亡していた。
レバノン軍によると、この銃撃戦で麻薬組織の構成員とされる指名手配犯1人も死亡し、大量の麻薬と武器を押収したという。
当局は現場から逃走した他の容疑者の行方を追っている。
レバノン国内ではシリア産麻薬、特にアンフェタミン系の合成薬「カプタゴン」が深刻な問題となっている。
シリア内戦を背景に、旧アサド政権下で密造が拡大し、第四装甲師団などとの結びつきが指摘されてきた。
