◎この地域から避難した住民は5万5000人にのぼる。
レバノン南部のイスラエル国境付近でも25日、ガザ紛争の一時休戦により、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘が収まったようだ。
現地メディアによると、この地域から避難した住民は5万5000人にのぼる。
AP通信は「レバノン南部の国境地帯周辺の商店が営業を再開した」と伝えている。
この地域に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は25日、国境地帯をパトロールしていた車両がイスラエル軍の銃撃を受けたと発表した。
それによると、車両が損傷したものの、負傷者は出なかったという。
イスラエル外務省はこの攻撃に関するコメントを出していない。
イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの休戦は2日目に入った。
イスラエル政府は25日、タイ人を含むハマスの人質17人が新たに解放されたと発表。イスラエル側は25日中に収監されているパレスチナ人39人を釈放する予定だ。
APによると、レバノン南部の集落には住民数百人が戻ったという。
イスラエル軍とヒズボラによる戦闘の死者はレバノン側で100人超(うち民間人10数人)。イスラエル側では民間人4人を含む12人が死亡している。
ヒズボラはガザ休戦に関与していないが、現地メディアによると、イスラエル領に向けた攻撃はこの2日間、確認されていないという。
南部に戻った一部の住民は被災した家屋を点検したり、持ち物を回収した後、バスや車に乗って避難先に戻ったと伝えられている。