◎再建費用は推定6000万~8000万ドル。
2020年8月4日/レバノン、ベイルート港の爆発地点近く(Hassan Ammar/AP通信)

レバノンとフランスの当局者は13日、不適切に保管された硝酸アンモニウムの爆発で大破したベイルート港の再建・再編成計画を公表した。

この爆発事故は2020年8月4日に発生。歴史上最大の非核爆発のひとつとされ、爆心地周辺の建物はほぼ全壊し、衝撃波は200km先のキプロスに到達した。

公式記録によると、犠牲者は少なくとも216人、負傷者は数千人、推定30万人が自宅を失った。

司法による調査と責任の追及はイスラム教シーア派組織ヒズボラの妨害で頓挫。責任を負った高官はひとりもいない。

それ以来、民間による断片的な復旧作業が進められてきた。

最初の復興計画は2021年にドイツ企業が提案。新しい商業施設や住宅開発と並行して港湾を再開発するという野心的な計画だったものの、頓挫している。

2022年にはフランスの海運大手が同港のコンテナ・ターミナルの運営を10年間請け負う契約に署名した。

地元メディアによると、ベイルート港の再建費用は推定6000万~8000万ドル。

レバノンは未曽有の経済危機、コロナの大流行、ロシア・ウクライナ戦争、ガザ紛争の影響で低迷。そんな中でもベイルート港の昨年の収益は1億5000万ドルまで回復した。

再建・再編成計画を確認する会議にはミカティ(Najib Mikati)首相も出席した。

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