◎レバノン保健省によると、23~25日のイスラエル軍による空爆の死者は600人を超え、その4分の1が女性と子供であった。
レバノン南部で生活する数万人の市民がイスラエル軍の空爆により避難を余儀なくされ、シリア国境に長蛇の列ができている。現地メディアが25日に報じた。
国連は半日ほどで数千人のレバノン市民がシリアに流入したと推定している。
AP通信によると、レバノン南東部のシリア国境検問所には長蛇の列ができ、子供を含む数千人が途方に暮れているという。
国境職員は事務処理に圧倒されている。ミカティ政権は市民に食料、水、毛布、マットレスを配った。
レバノン保健省によると、23~25日のイスラエル軍による空爆の死者は600人を超え、その4分の1が女性と子供であった。
イスラエル軍はヒズボラの武器庫や拠点を空爆しているとみられる。
シリア国境には23日からバスや乗用車が殺到。数十キロの渋滞が発生し、車を乗り捨て徒歩で移動する家族も見られた。
何とかシリアに入国した人々はアサド政権の命を受けた救援隊に保護され、近くの難民キャンプで食料支援を受けている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のレバノン担当は声明で、「多くの人が屋外で夜を明かし、順番を待つことになる」と述べた。
また担当官は「シリアに入った人の一部は負傷しており、治療を必要とする人もいる」と述べ、イスラエルとヒズボラに即時停戦を訴えた。
レバノンはシリア内戦から逃れた難民を100万人以上受け入れている。
イスラエル軍とヒズボラによる攻撃の応酬は25日も続き、被害が拡大している。