◎クウェートの人口は約420万人。国土面積は日本の四国より狭い1万8000平方キロメートルほどだが、石油埋蔵量は世界6位である。
クウェートで4日、国民議会選(一院制、定数50)の投票が行われた。
サバハ(Nawaf al-Ahmad al-Jaber Al-Sabah)首長は2月、ある議員が首長を侮辱したと報じられた後、議会を解散した。
議会選はこの数年で4回目。膠着状態を打破できるかどうかは不明である。
国営メディアによると、約200人の候補が50議席を争っている。政党は存在せず、全員無所属である。
クウェートの人口は約420万人。国土面積は日本の四国より狭い1万8000平方キロメートルほどだが、石油埋蔵量は世界6位である。
最新の世論調査によると、回答者の8割が王族と議会の対立にウンザリしていると回答した。
一連の論争は数年前に勃発。その中には福祉制度の変更をめぐるものもある。
政府は石油が生み出す膨大な富の大半を公共部門に割り当てているものの、財源の確保に苦労している。肥大化した公共部門の最大のネックは公務員の給与である。
議会は多くの権限を与えられているが、最終決裁権を持つのは首長である。