◎それ以外の詳細は明らかになっておらず、クウェート王室も声明を出していない。
クウェートのアフマド(Sheikh Meshal Al Ahmad Al Jaber)首長が1日、新しい皇太子を指名した。国営メディアが速報で報じた。
それによると、アフマド氏は71歳のアルサバ(Sheikh Sabah Khalid Al Sabah)氏を皇太子に指名したという。
アルサバ氏は以前、首相や外相を務めていた。
それ以外の詳細は明らかになっておらず、クウェート王室も声明を出していない。
アフマド氏は最近、機能不全に陥っている議会(一院制、定数50)を解散した。
議会は今年4月、長年の政治的膠着を打破するため、ここ数年で4回目となる議会選を実施したばかりであった。
政府は石油が生み出す膨大な富の大半を公共部門に割り当てているが、財源の確保に苦労している。肥大化した公共部門の最大のネックは公務員の給与である。
議会は多くの権限を与えられているものの、最終決裁権を持つのは首長である。
クウェートの人口は約420万人。国土面積は日本の四国より狭い1万8000平方キロメートルほどだが、石油埋蔵量は世界第6位である。
クウェートは1991年の湾岸戦争でイラク軍を追い出して以来、米国の強固な同盟国となっている。クウェートに駐留する米兵や約1万3500人。