クウェート、電力不足緩和へ大規模蓄電池の導入検討
クウェートは急速な人口増加、都市開発、気温上昇、一部発電所のメンテナンス遅延により深刻な電力不足に直面している。
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砂漠に囲まれた石油輸出国クウェートが慢性的な電力不足を緩和するため、最大1.5ギガワットの放電容量と4~6ギガワット時の総蓄電容量を有する大規模蓄電池プロジェクトの交渉を進めている。政府高官が10日、明らかにした。
クウェートは急速な人口増加、都市開発、気温上昇、一部発電所のメンテナンス遅延により深刻な電力不足に直面している。
この結果、政府は昨年から一部地域で計画停電を実施せざるを得ない状況となっている。
電力・水道省の報道官は声明で、「まだ交渉段階だが、状況は明確化しつつあり、近く結果が出る見込みだ」と述べたが、交渉相手については明言を避けた。
この蓄電池導入計画はクウェートの電力網安定化と需要ピーク時の化石燃料依存度低減を目指す広範な取り組みの一環である。
実現すれば、同地域で最大規模のエネルギー貯蔵設備導入事例となる。
政府は9月、電力不足解消を目的とする電力・水プロジェクトの第1期工事(1.8ギガワット)の入札手続きを開始した。
