密造酒の製造に関与した67人逮捕=クウェート内務省
クウェートはアルコール飲料の輸入や国内生産を禁じている。
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砂漠に囲まれた石油輸出国クウェートで密造酒とみられるアルコールが大量に流通し、少なくとも23人が死亡した事件について、内務省は17日、この製造と販売に関与したとして、67人を逮捕したと明らかにした。
内務省はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「住宅地と工業地帯で6つの工場と、まだ稼働していなかった別の4つの工場を差し押さえた」と書いた。
保健省によると、密造酒に関連するメタノール中毒の事例は160件に増加し、23人が死亡したという。犠牲者の大半がアジア国籍であった。
当局は13日の声明で、密造酒とみられるアルコールを飲んだ63人が被害を受け、そのうち13人が死亡、21人が失明または視力障害を負ったと報告していた。
内務省は声明の中で、「犯罪ネットワークの首謀者であるバングラデシュ国籍の男が逮捕され、容疑者の1人であるネパール国籍の男はメタノールの製造と販売方法について自供した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
密造酒は安価で酔いやすいものの、度数を高めるために農薬やメタノール(メチルアルコール)などを混ぜていることが多いため、極めて危険だ。
クウェートはアルコール飲料の輸入や国内生産を禁じている。
在クウェート・インド大使館は13日、過去数日間でクウェート在住のインド人約40人が入院したとXに投稿した。